花を長く飾るために
- Kazushige Maeda
- 7月18日
- 読了時間: 3分
花を部屋に飾ると、空間が明るくなり、

気持ちもやさしくなりますよね。
でも、ただ花瓶に入れて終わり……では、
すぐに枯れてしまったり、
見栄えが悪くなったりすることも。
この記事では、花を美しく、
長く楽しむために気をつけたいポイントを3つの観点から
ご紹介します。
1. 飾る場所選びで花の寿命が変わる
花を飾る場所によって、持ちが大きく変わることをご存じでしょうか?
以下の点に注意して、花にとって快適な環境を作ることが大切です。
直射日光は避ける
多くの切り花は直射日光に弱く、暑さで一気にしおれてしまいます。
明るいけれど直射日光が当たらない場所がベストです(北向きの窓辺や棚の上など)。
風通しのよい場所に
風が全く通らない空間に置いておくと、
水がよどんでバクテリアが繁殖しやすくなります。
できるだけ空気が流れる場所を選びましょう。
エアコンやストーブの風が直接当たらないように
冷暖房の風は花を急速に乾燥させます。
風が直接当たらない位置に置くだけで、花の寿命が大きく変わります。
2. 水替えと茎の処理が決め手
花を長持ちさせるうえで、もっとも重要なのが「水」と「茎」のケアです。
正しい方法で行えば、数日以上長く楽しめることも珍しくありません。
水は毎日替える
花瓶の水は思った以上に雑菌が繁殖します。
できれば毎日水を替え、花瓶もさっと洗うのが理想です。
茎の切り戻しを忘れずに
茎の断面がふさがって水を吸えなくなると、花はすぐに元気を失います。
水替えの際に、茎を1~2cmほど斜めにカットする「切り戻し」を行うことで、
水の吸い上げがスムーズになります。
葉が水に浸からないように
水に浸かった葉は腐りやすく、水を汚す原因になります。
花瓶に入れる前に、下の葉は取り除いておきましょう。
3. 花材・季節に合わせた飾り方を工夫する
花の種類や季節によって、飾り方や管理方法を少し変えると、より美しく、長持ちします。
夏はこまめな手入れが必須
高温多湿の夏場は特に花が傷みやすい時期。
水をこまめに替え、保冷剤を小さく入れるなどの工夫も効果的です。
冬は乾燥に注意
暖房で空気が乾燥する冬場は、花も乾きやすくなります。
花瓶の水量を多めにしたり、加湿器を併用したりするとよいでしょう。
一輪でも絵になる器を選ぶ
一輪挿しでも存在感が出る器や花瓶を選ぶと、少ない花でも空間が華やかになります。和風、北欧風など、インテリアに合わせた花器選びも楽しみのひとつです。
おわりに
花を飾ることは、ただ「置くだけ」ではなく、環境づくりや日々のケアが大きく影響します。少しの気づかいで、花の命は驚くほど長く、元気に保てます。忙しい日々の中に、花と向き合う数分の時間をつくってみてはいかがでしょうか。花も、あなたの心も、きっと豊かになるはずです。




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