世界で最も美しい花木
- Kazushige Maeda
- 7月14日
- 読了時間: 2分
ヨウラクボク(瓔珞木、学名:Amherstia nobilis)は、

その華やかで優雅な花の姿から、
「世界一美しい花木」
「ビルマの誇り(Pride of Burma)」
と呼ばれる、非常に美しい熱帯の常緑高木です。
主な特徴
圧巻の花姿:
朱色から赤みがかったオレンジ色の花が、長さ60〜90cmにもなる総状花序(房状に垂れ下がる花穂)となって咲き誇ります。
特に発達した3枚の花弁が特徴で、先端には黄色い斑点が入ります。
これがランの花にも似た優雅な姿をしています。
花は垂れ飾りのように咲き、その姿が仏像の首飾りや寺院の荘厳具である
「瓔珞(ようらく)」に似ていることから、その名がつけられました。
花が落ちても、赤い翼を広げたような花弁状の小苞(しょうほう)が
花茎に残ることがあり、それもまた美しい景観を作り出します。
新葉の美しさ:
若い葉は鮮やかな紅赤色をしており、束になって垂れ下がります。
この新葉も非常に美しく、遠くからでも目を引きます。
葉は羽状複葉で、小葉は長さ20~30cmと長いです。
原産地はミャンマー南部からマレー半島にかけての熱帯雨林です。
高温多湿な環境を好み、直射日光は避けるものの、
十分な日照が成長には重要とされています。
土壌は湿度が高く、排水性の良い、酸性から中性の土壌が適しています。
希少性と栽培の難しさ:
原産地ミャンマーでも非常に希少な植物で、野生での自生種はほとんど確認されていない「幻の植物」とも言われています。
栽培が非常に難しく、特に熱帯地域以外で開花させるのは稀です。
日本では主に植物園の温室で栽培されており、開花例はまだ少ない貴重な花木です。
樹高は原産地では10~15m程度になりますが、
栽培下では4~6m程度になることが多いです。
開花時期:
原産地では主に1~2月頃に開花しますが、日本では栽培環境によって異なります。
沖縄の熱帯ドリームセンターでは4月から5月初旬に見頃を迎えることがあります。
ヨウラクボクは、その息をのむような美しさと、栽培の難しさから、園芸愛好家にとって特別な存在となっています。もし実物を見る機会があれば、ぜひその華麗な姿を堪能してみてください。




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